【空手有段者が解説】空手道場の保護者と指導者のトラブルの可能性と対処法!強い子の保護者とは?

子どもに空手を習わせようと思ったときに、指導者の先生との関係の保ち方やトラブルについて不安に思うかもしれません。
この記事では、よくある保護者と指導者のトラブルとその対応について例をあげ、その対応例を紹介します。
また、入門する道場を選ぶ際や、これから続けていくかを迷った際に参考になる良い指導者の見極め方、そして強い子どもの保護者の特徴まで、空手有段者の筆者が解説します。
筆者は小学生の頃から空手を習い始めたので、子どもからの視点も含めて解説する記事になりますので、是非参考にして下さい。

空手道場でよくある、指導者と保護者のトラブル例

筆者がよく見かける、空手道場の指導者と生徒の保護者のトラブル・その対応をまとめました。

指導の方針でもめる

保護者が武道の経験がない場合、空手の稽古は少々厳しすぎるように見えることがあるかもしれません。
そんなときに起こるのが、指導の方針に関して保護者がクレームを言って起きるトラブルです。
自分の子どもが、自分以外の大人に叱られている姿を見たら、心が痛みますよね。
こどものしつけ方・指導の方針等に不満を抱いてしまうケースです。
また、逆に保護者も武道経験者の場合は、指導方法に対してクレームを言いたくなることもあるかもしれません。
もっとこうしたら効率が良いのに、自分のときはこうやって稽古したのに、そんな気持ちが沸き上がることもあるでしょう。

対応

こういったトラブルを回避するために、子どもを入門させる前にきちんと道場の方針を理解しておくことが大切です。
できるだけ、きちんと見学に行ってから道場を決めるようにしましょう。
また、指導者のしかり方・しつけ方を冷見たときに、人格否定のような言葉を発していないか冷静に見極めましょう。
我が子が叱られているのは心が痛むかもしれませんが、それが人格否定出ない場合は、指導者が全うなことを言っている場合も多いです。

試合の出場可否でもめる

道場内で一番厄介なもめごとが、試合の出場可否や、強化選手に選ばれるか否かのトラブルです。
指導者は公平に指導して、一生懸命稽古に参加している子や、試合に勝てる見込みがある子を強化選手として選出し、特別な稽古をつけて大会に出場させることがあります。
このとき、自分の子が選ばれないとムキになって反発する親をよく見かけました。
指導者側も対応が難しいのがこういったトラブルです。

対応

このトラブルが起きるときの特徴として、空手をしている本人はやる気がないのに、保護者だけやる気になっているパターンを多く見かけます。
「なんでこの子が選べれないの!こんなに頑張っているのに!」そう思ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、本当にそうか冷静になって思い返してみる必要があります。
また、どんなに頑張っていても選手として活躍する気がない子もいます。
本人に競争することに興味がないパターンです。
このトラブルでは、子どもの気持ちにきちんと向き合い、寄り添ってあげることが大切かなと思います。
もちろん指導者が単なるエコ贔屓をしている場合は話が変わってきます。
その場合は、道場を選び直す、指導者と話し合う等、適切な対応を取ってあげてください。

応援の方法でもめる

こちらもよく見かけたトラブルです。
武道未経験の保護者や、もともと応援好きな保護者に多いのですが、大会で大声で罵倒を含めるように叫びながら応援する人が意外と多くいるのです。
こういった場合は、指導者に注意させることがあります。
武道では、技のアドバイスや残り時間のコールなどの応援は行いますが、煽り言葉や、相手選手を不快にさせる言動、勝ち負けで大げさな感情表現をすることなどは、基本的に良くないこととされています。
武道と言っても競技化されてしまっているので理解できないかもしれませんが、武道とはこういうものなのです。
注意される側は、武道の心得など知りませんし、せっかく力いっぱい応援しているのに、という気持ちで反発心が生まれると思います。

対応

指導者に注意された場合、なせ注意されたか理由をきちんと聞かないと納得できないかと思います。
また、そこできちんと納得できる説明をできない指導者は、指導する者として少し未熟なところがあります。
もし納得できない説明をされ、指導者と対立するようなことが起きては子どもも道場にいづらいです。
納得する説明をしてくれる指導者がいる道場か、そもそもそういったことを注意しない指導者の道場に移籍することを考えてもいいかもしれません。

良い指導者の見極め方

次に、上記のようなトラブルを未然に防ぐために、良い指導者の見分け方を解説します。

人間性が信頼できるか

まず、当たり前のことですが、人間性が信頼できることは最も重要です。
例えば、挨拶や礼儀作法、言葉遣いなど、当たり前のことを当たり前にできない人の指導を子どもに受けさせたくないですよね。
入門を検討するときは、その道場が大会等で活躍しているか、月謝のお値段、雰囲気なども大事ですが、指導者の人間性は一番重要視すべきかと思います。
しっかりと見学をして、指導者がどんな態度で生徒たちと接しているのか、こちらの質問・疑問に誠実に対応してくれるか、すでに入門している子の親御さんへの態度など、さまざまな観点から見極めてみてください。

道場生の顔は生き生きしているか

次に大切なのは、生徒の子供たちの顔が生き生きしているかだと思っています。
どんなに強豪で有名な道場でも、生徒の顔が暗いなら、なにか指導方法や指導者の態度に問題があるかもしれません。
大会に出場しれかつということは、ひとつの目標になりますし、分かりやすい努力の指標となります。
だからこそ、子どもたちに対して結果を求めてしまうこともあると思いますが、そればかりを求められていると稽古が苦しくなってしまいます。
指導者が勝ち負けにこだわりすぎてないかを見極める指標として、生徒が楽しく稽古をできているかというのがあると思います。

強い子の保護者の特徴

指導者と保護者の間でトラブルが起きるときは、保護者側に問題があることもかなり多いです。
わたしが子ども時代に通っていた道場では、世界大会優勝者を何人も排出するようなところでしたが、保護者と指導者間でよくトラブルが起きていました。
トラブルを起こす保護者の子どもはあまり戦績が良くない印象があったため、ここでは強い子の保護者の特徴を紹介します。

勝ち負けだけにこだわりすぎない

先述しましたが、勝ち負けにこだわりすぎないことは本当に重要です。
もちろん、結果は大事な努力の指標になりますが、過程を見てあげましょう。
稽古で努力を積み重ね、試合で結果を出すのは保護者ではなく、子どもたち本人です。
保護者のみなさんはまず、子どもたち本人が思う存分頑張れるような環境作りをすることに専念しましょう。

指導者を信頼している

保護者が指導者を信頼できていないと、トラブルの原因にもなりやすいですし、子どもも指導者のことを信頼出来ません。
子どもは親が全てと思ってしまうので、親が指導者の悪口を言ったり、否定するような発言をしていると真似をするようになります。
もちろん信頼関係ができていない状態での稽古では、素直に指導を受けずらいので上達も遅くなります。
頻繁に悪口を言いたくなるような信頼のおけない指導者なら、道場を移籍することを検討するべきかもしれません。

表に出すぎない

強い子の保護者は、以外にも頻繁に表に出てくる人が少ないです。
必要以上に過保護だったり、道場内の保護者の派閥がある場合に目立つようなタイプの保護者の子どもは、そこそこの戦績は残しますが、数年経つ頃にはもう道場を辞めていたりします。
正直小学生のうちは、運動神経とセンスだけでまぐれ勝ちできる試合も多く、そういった勝ち方をしている子の親は目立つ傾向にあると、子どもながらに感じていました。
逆に強い子の保護者は道場に見学に来ていても稽古中に口出ししたり、送り迎えのみに徹している人が多かったです。

子どもの気持ちをきちんと考える

指導者とのトラブルの原因にもなりますが、子どもの気持ちを考えずに保護者が感情に振り回されているところもよく見かけました。
自分の子供が試合に負けたら怒鳴り散らしたり、指導者の方針にさまざまな文句を言ったり。
子どもは意外と保護者の行動を見ています。
わたしの親は稽古に干渉するタイプではなかったので、必要以上に怒っている保護者を見ると悲しい気持ちになっていました。
必要以上に稽古や試合で自分の子ども以外の、別の子たちの迷惑にもなってしまうので、気を付けましょう。

まとめ

今回は空手道場の保護者と指導者のトラブルについて解説しました。
空手は習い事として本当におすすめですが、トラブルが起きる場面も何度か見てきました。
これは空手道場に限ったことではないのですが、子どもも保護者もストレスなく習い事ができるような状況を保っていきたいですね!
まずは、今回の記事で紹介したことを参考に、お近くの道場を見学してみませんか?

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