【初心者向け】剣道が劇的にうまくなる方法3選|つらい稽古は時代遅れ

剣道を習い始めて基本が身につくと、以前よりも成長が感じられない伸び悩みの時期が訪れることがあります。道場の稽古には真面目に参加しているのに、試合では勝てなくて悩んでいるお子さんも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、剣道がうまくなる3つの方法を紹介します。剣道がうまくなる方法は数多くありますが、劇的に成長するためには、以下の3点に取り組むべきです。

  1. スムーズな足さばき
  2. 上半身の使い方
  3. 動画を使った確認

ただがむしゃらに厳しい稽古に取り組めば、試合でも勝てるようになるかもしれません。一方、昭和のスポ根のような厳しい稽古は、効率が悪く令和の時代には受け入れられなくなってきています。

本記事を読み、楽しく取り組めてうまくなる方法を知ってください。

剣道が劇的にうまくなる方法は足さばきにあった

剣道は「一眼、二足、三胆、四力」と言われるように、最も重要なのが「眼」であり、次いで「足」です。つまり、華麗な足さばきこそが剣道上達のコツと言っても良いでしょう。強い団体の試合を見ると、華麗な足さばきから繰り出される素早い打突に見とれてしまうほどです。

足さばきと言っても一種類ではなく、実にさまざまな方法があります。その中でもとくに重要となるのが、以下の3点です。

  • 送り足
  • 素早い残心
  • 速い踏み込み足

上記について、もう少し詳しく解説します。

剣道の送り足がうまくなる方法は反復練習あるのみ

剣道でもっとも多く使用する足さばきは、前後左右に移動する際の送り足です。単純に移動する際に使用するだけでなく、攻めるときや打突後にすり抜ける際にもスムーズな送り足が重要な鍵を握ります。

送り足を使う際の進行方向は主に前進と後退ですが、左右や斜め方向を含めた8方向への移動も重要です。とくに応じ技を使用する際には、右斜め前や左斜前へのスムーズな移動や短い距離の移動が必要となり、技の精度も足さばきに大きく左右されます。

ただし、一朝一夕に足さばきがうまくなる方法はなく、日々の反復練習がもっとも上達の近道といえるでしょう。

足さばきの稽古は剣道の稽古の中ではもっとも地味な稽古方法です。一方で、もっとも重要であり、時間をかけてでも身につけるべき技術といえます。地味でつまらない稽古なので、できる限り楽しく取り組む稽古方法を取り入れるべきです。

足さばきの稽古として、もっともおすすめの方法がラダートレーニングです。さまざまなパターンがあり、楽しく工夫して続けられるため、子どもたちにも人気があります。YouTubeには多くの参考になる動画がありますが、とくに奈良大学附属高校の動画がおすすめです。

送り足の上達は小学生や初心者だけに必要なものではありません。中学生や高校生、大人にこそ高度で素早い送り足が必要です。送り足が上達すれば、常に打てる姿勢を保ちつつ移動できるようになります。

剣道では上虚下実と言われるように、上半身はリラックスした状態を保ち、下半身は水鳥のように常に動き続けるのが理想です。

剣道がうまくなるには残心が重要

剣道が上手くなる方法として簡単かつ有効的な方法が、送り足とともに残心を意識することです。

有効打突の要件には「残心あるもの」と明確に記載されています。初心者に指導する際、残心についてわかりやすく説明するために「振り向いて構える」と説明することがありますが、これは本来の残心ではありません。なぜなら、残心は形だけでなく打てる状態を作らなければならないからです。

素早く残心をとるためには、素早くすり抜け、振り向いて構える一連の動作を行う必要があります。しかも、相手よりも早く打てる状態を作らなければなりません。

素早くすり抜けるには、前述した送り足が重要。さらに素早い残心を行う際にもっとも重要なのが、意識の問題です。打っただけで満足し忘れがちな残心ですが、打突が当たったか当たらなかったかを気にする必要はありません。打突動作の後には、常に素早い残心を心がけましょう。

その理由は、素早い残心が次の攻めにつながるからです。残心を意識するだけで、剣道は格段にうまくなります。

速い踏み込み足で連続技もうまく打てる

剣道では送り足同様によく使用する足さばきが、踏み込み足です。現代剣道では、打突動作のほとんどを踏み込み足で行います。剣道がうまくなる方法として、素早い踏み込み動作も重要です。

打突速度は竹刀を速く振ることが重要と思われがちですが、実際は竹刀を振る速度よりも踏み込み足の速さを意識しなければなりません。なぜなら、上半身の動きは下半身の動きに連動するからです。

たとえば、遠い間合いから打突するよりも、近い間合いから打突した方が打突に必要な時間は短くなります。つまり、打突速度は移動時間、踏み込みにかかる時間に大きく依存するということ。したがって、素早い踏み込み動作ができれば、自ずと素早い打突動作ができるようになります。

そのためには、右足を高く上げず、できる限り床面すれすれの高さ移動して踏み込む方法が理想的です。また、左足の引き付けも重要となります。意識的には右足の着地と左足の着地が同時に近くなることが理想です。

つまり、中学生や高校生の速い打突は踏み込みの速さとも言えます。剣道がうまくなる方法として、日頃の稽古で素早い踏み込みを意識してみてはどうでしょうか。

剣道は上半身の使い方でうまくなる

剣道は前述したとおり、リラックスした上半身の使い方を身につけることが重要です。この章では、剣道がうまくなる方法として、上半身の使い方について解説します。

初心者は速い打突には筋力が必要だと思い込み、筋力トレーニングを重要視する人が多いのも事実です。確かに、筋力が強ければ打突が速くなる可能性はあります。しかし、筋力以上に重要なのが、関節の使い方です。

また、日々の素振りにおいても、関節をうまく使う必要があります。

関節の使い方で剣道はうまくなる

剣道における上半身の動きは関節の使い方が重要です。関節を上手に使うことで、剣道は格段にうまくなります。

とくに重要なのが、肩甲骨から指先までの関節です。打突動作の際には、肩や肘、手首、指の関節を全て使う必要があります。肩や腕だけを使えば竹刀を振ることはできますが、肩や腕だけを使った振り方ではロボットのような動きになり、打突に冴えが出ません。

冴えとは打突の瞬間のインパクトと思えばイメージしやすいでしょう。肩や腕だけでなく、手首と指の使い方を意識するだけで打突動作は劇的に柔らかく、速くなり、冴えのある打突へと変化します。

とくに小指と薬指の使い方は重要です。竹刀が打突部位を捉える瞬間に手首を伸ばし、小指と薬指を締めることで打突の冴えが出ます。言葉では伝わりにくいため、日々の素振りの際に工夫して取り組んでみてください。

剣道が強くなる素振り

剣道がうまくなるには、素振りが最適です。しかし、間違った素振りを続けていては上達の遠回りになるでしょう。

剣道がうまくなる素振りの方法は主に以下の5点です。

  1. 肩、肘、手首、指を正しく使った素振りをする
  2. 打突時に手首を伸ばす
  3. 打突時に小指と薬指を締める
  4. 相手を想定して素振りする
  5. 常に試合を意識する

とくに正面素振りは実際の面打ちに近いため、意識して取り組んでみてください。正面素振りの際には、頭の上で止めるのではなく、耳の位置辺りまで打ち下ろす意識が重要です。ふわっと頭の上で止めるのではなく、打ち下ろしたところで止めて手首と指の関節を使うことを意識してみてください。

剣道が劇的にうまくなる動画を使った稽古方法

剣道が劇的にうまくなる方法として、動画を使った稽古方法を紹介します。

近年、スマートフォンの普及に伴い動画撮影が簡単にできるようになりました。じつは、稽古や試合の様子を撮影することで、剣道は劇的にうまくなります。

剣道は面を着けているため、腕や足の動きを自分で確認することができません。したがって、定期的に動画を見て理想と現実のギャップを修正する必要があります。

稽古動画を通じた剣道技術の習得法

剣道の稽古風景を撮影すると、主に以下のような3つが確認できます。

  • 構えの確認
  • 打突動作の確認
  • 応じ技のタイミングの確認

何かがうまくいかないと悩んだときにこそ、動画の確認がおすすめです。できているつもりでも、撮影した動画を見ると思ったような動きとは大きく異なっていることは多々あります。構えの確認や基本打突の確認などの単純な動作ほど、無駄な動作がわかりやすいもの。基本動作を改善することで余計な動作を無くし、正しく速い打突につなげましょう。

また、応じ技の悩みにも動画を活用してみてください。スロー再生をすると、打ち出しのタイミングや打突動作の無駄な動きなどがよくわかります。

剣道の試合動画でうまくなる方法

近年はほとんどの方がお子さんの試合をビデオやスマートフォンで撮影しています。しかし、その試合動画を本人が見直して解析している人は少数です。

とくに重要なのが負けた試合の動画。残念ながら、負けた試合の動画を見たいと思わないでしょう。しかし、なぜ打たれたのか、どういう状況で打たれたのかを知ることは重要です。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し」と言われるように、負けには必ず理由があります。

したがって、負けた試合動画を見直して解析することは、剣道がうまくなる近道です。動画を見るときには、以下の3点を意識して見るとよいでしょう。

  1. 当たっているのに有効打突とならなかった技
  2. 相手に打たれた理由
  3. 打突のタイミングが正しいか

当たっているのに、旗が上がらない状況は多々あります。有効打突として、何が足りなかったのかをよく考えてみましょう。解析すれば、次回同じような状況のときには必ず有効打突にできるでしょう。

また、相手に打たれた理由として、精神的な部分や状況などを細かく分析することで、次の試合に生かせます。せっかく撮影した動画なので、ぜひ上手に活用してみてください。

剣道には見取り稽古も必要です。自分の動きと、理想とする人の動きを比較して、異なる点を意識して取り組んでください。

剣道でうまくなる方法に関するQ&A

Q:剣道で弱い人の特徴は?

剣道で弱い人の特徴は主に以下の3つです。

  1. 腰が常に並行移動出来ていない
  2. 無駄な動きが多い
  3. 打ちべき機会で打突していない人

無駄な動きがよくわかる動作は「止まる」「打つ」「残心」です。これらの動作に静と動のメリハリをつけることで、剣道のレベルは上がります。したがって、剣道がうまくなるには、動作にメリハリをつければよいでしょう。

Q:剣道で一番大切なことは何ですか?

相手の動きや考えを見破る眼力です。すなわち洞察力ともいえます。剣道で重要な要素は「一眼二足三胆四力」と言われるように、もっとも重要な要素が「眼」です。したがって、剣道がうまくなる方法は、洞察力を磨くこととも言い換えられます。ただし、簡単にできることではありません。

Q:剣道の決め手は?

剣道の決めては、いかに先手を取るかです。先には「先々の先」や「後の先」などがありますが、どちらも常に相手より一歩先であることが決め手となります。

剣道がうまくなる方法は足と関節の使い方や動画の活用(まとめ)

本記事では、剣道がうまくなる方法について詳しく解説しました。具体的な方法としては、以下の3種類の方法です。

  1. スムーズな足さばき
  2. 上半身の使い方
  3. 動画を使った確認

上記の方法はどれも自宅で可能なことが多く、一人稽古として取り組めます。ぜひ、自宅でこっそり取り組み、道場の稽古でうまくなった姿を披露してください。つらい稽古ばかりでは続けられません。ゲーム感覚で楽しく取り組むことをおすすめします。

また、他道場への出稽古もおすすめです。ただし、出稽古をする際には、所属道場から許可を貰ってから参加してください。

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