空手は帯の色で強さが変わる!?帯の色の順番や昇級試験の内容を解説

皆さんは空手の帯の色がなにを表しているかご存知でしょうか。

実は空手において帯は選手の強さを示す重要な要素を担っているのです。

そんな帯の色ですが流派や道場によって、色や帯が変わるルールはさまざまでわかりにくいという一面も。

そのような事情から空手を始めたばかりだと、どの色がどれくらいの実力を示しているのか想像しにくいと感じる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、空手の帯と強さの関係を徹底解説。

その基準となる昇級試験や昇段試験に関しても紹介していきます。

この記事を書いた人

kazu

空手道・糸東流糸洲会有段者、好きな型はバッサイダイです。
現在はボクシングに取り組んでおり、自分の経験を踏まえた武道や格闘技に関する情報を発信。
その他にも英語学習や美術に関する記事も制作しています。

空手の帯の色は強さを表しているの?

空手の帯の色は非常に豊富で、多い場合には10種類以上の色分けがされている道場もあります。

この色は一体何を表しているのか気になりますよね。

空手では柔道などと同様に、習熟度を「級」や「段」によって認定する制度を採用しています。

この「級」や「段」と連動して色が変わるシステムとなっています。

つまり、帯の色は習熟度や選手の強さを表しているといえるでしょう。

しかし、全ての級に対応している色があるわけではなく、いくつかの級をまたいで変わっていきます。

帯の色と級の関係は道場や流派によって異なりますが、初段以上に黒帯が採用されている点は共通しているようです。

また級と関係のない帯も存在します。

試合のさいに選手が着用することのある「赤」と「青」の帯。

これは試合のさいの入場サイドを表しており、級や段とは関係ない競技用のものです。

この試合用の帯は大きな大会の選手だけが着用できる憧れの存在でした。

帯の色と級

それでは次に色と級の対応を確認していきましょう。

ここでは私の習っていた糸東流の他に、松濤館流と極真会館の一般的なシステムを紹介します。

級/段位糸東流極真会館松濤館
無級
10級オレンジ黄色またはオレンジ
9級オレンジ黄色またはオレンジ
8級オレンジ黄色またはオレンジ
7級
6級
5級
4級
3級
2級
1級
初段以上

上記は一般的な各流派で採用されている制度ですが、先述したように帯のシステムは道場によっても異なります。

また私の習っていた糸洲会では、12歳までに取得した初段以上の段位は13歳以降には引き継げないなどのルールがありました。

帯には名前や道場名などを刺繡することができ、文字の色も非常に豊富です。

文字の色には基本的に指定はないので、それぞれ自由な色が使えます。

金茶の文字などが私の道場では定番のカラーでした。

その他の流派ごとの違いは下記の記事でも詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

帯の色が変わる昇級試験の内容

空手では級をあげたり、段位を取得するためには「昇級試験」や「昇段試験」を受けて合格する必要があります。

ここからは昇級試験の内容について確認していきましょう。

昇級審査は「基本技」「型」「組手」の3つを総合的に判断されるのが一般的です。

ここでは7級の昇級審査を例に3つの流派の昇級審査の内容を確認してみましょう。

流派基本技組手
松濤館流7級中段突き、前蹴り平安二段基本組手 (防御と反撃)
糸東流7級上段受け、中段突き、前蹴り平安初段攻防の基本組手
極真会館7級下段回し蹴り、外回し突き太極その二部分自由組手 (打撃練習)

型は指定型と呼ばれるいくつかの型から任意のものを選べるケースもあります。

また組手は相手に勝つことが目的ではなく、実力に見合った攻防などができるのかといった点が審査の対象です。

昇段試験の内容

次に審査の内容も簡単に確認しておきましょう。

型の審査は2つ演舞するのが一般的で第1指定型・第2指定型の中から1つと、全空連得意型リストの中から形を1つ選びます。

審査では決まり組手を行う場合もありますが、基本的には型の審査に重点が置かれているようです。

昇級試験の基準や難易度

それでは最後に昇級審査の基準や難易度について確認してみましょう。

次の色に進みたいと思っても、合格できなければ変えることはできません。

しかし、幸いなことに昇級審査は難易度は決して高くないので、審査を受けることができれば十中八九合格できるでしょう。

というのも審査を受けるには、道場の師範からの許可を受けるのが一般的です。

受験を許可された時点で合格できるレベルにあるといえるでしょう。

また飛び級受験することもできるので、全ての級を順番に受けなければならないというわけではありません。

技や技術だけでなく、精神的に習熟しているかという点も審査の対象となります。

初段までの昇段審査も合格率は非常に高いですが、それ以上の段位では合格率はあまり高くないようです。

まとめ

この記事では空手の帯の色がなにを表しているのかを紹介してきました。

帯の色は級や段を表しており、選手の強さの指標となっています。

級は進級審査を受けることで上がっていき、それに伴い色も変化していきます。

色の変化は道場や流派によってもことなるので、近くの道場がどのような制度を採用しているのか聞いてみるとよいでしょう。

進級審査はそこまで難しいものではないので、気軽に取り組んでみてください。

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