空手の流派をランキングにした時、最強はどこなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では空手の流派を大会などの実績を基にランキングにしてみました。
ランキングの基準はこれから空手を始める方が流派選びの参考にもなると思いますので、ぜひ確認してみてください。
また型や組手など目的にあった流派選びのコツについても一緒に紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人
空手道・糸東流糸洲会有段者、好きな型はバッサイダイです。
現在はボクシングに取り組んでおり、自分の経験を踏まえた武道や格闘技に関する情報を発信。
その他にも英語学習や美術に関する記事も制作しています。
空手流派ランキング
現在では空手の流派、200以上存在すると言われています。
全ての流派を順位付けするとどのような結果になるのでしょうか。
ここでは全ての流派の中から、ランキング形式で5つの流派を紹介していきます。
1位 松濤館流
世界で最も人口の多い流派である松濤館流です。
世界大会で演舞される型は7~8割がこの松濤館流の型というデータがあるほど、広く浸透している流派。
四大流派の中でも最も会員数が多く、大会などでも実績を残しているこの流派が1位となりました。
松濤館流の空手は一撃必殺の精神が重視された、ダイナミックな技が特徴的です。
2位 極真会館
空手の大家である大山倍達が創始した極真会館は、世界で最も著名な空手の流派でもあります。
伝統的な空手と異なり、より実践的な空手を目指して創始された流派。
フルコンタクト空手最初の流派でもあり、組手において相手に攻撃を直接あてる点に大きな特徴があります。
フルコンタクトの流派を探す場合には、一番オーソドックスな流派と言えるでしょう。
3位 和道流
伝統派の四大流派の中でも独特な型が特徴的な和道流。
相手の勢いを活かした理論的な攻撃が特徴的で、空手だけでなく柔道の要素を組んだ流派です。
ボクシングやキックボクシングのように、最短距離で攻撃を当てることを目的とした型が非常に特徴的。
相手に的を絞らせないよう、身体を半身に開いて繰り出す打撃は、組手の相手だと非常にやりづらい印象を受けました。
4位 糸東流
筆者が習っていた糸東流は第四位にランクイン。
基本的な動作をベースにした攻撃の形がメインとなるため、初心者でもはじめやすい流派といわれています。
また、型や組手の練習の他にも、巻藁への突きや蹴りの練習があり拳を硬くするなど実践的な練習も多い流派です。
完全に初心者の方はこの糸東流から始めてみるのも良いのではないでしょうか。
5位 剛柔流
剛柔流は伝統派空手の四大流派だけでなく、沖縄空手の三大流派にも名を連ねる流派。
ここまでランクインした流派は、首里手系統が多かったですが、那覇手の流れを組んでいるという点が特徴的です。
沖縄の伝統的な空手を習いながらも、大会で実績を積みたい方にはおすすめの流派です。
サンチン立ちなど沖縄伝統的な空手の要素が強く私も憧れました。
ランキング選定の基準
流派をランキングにする場合、さまざまな選定基準があります。
実践で戦った場合のランキングは個人差による部分も大きいので順位付けすることはとても難しいです。
この記事では「大会での実績の残しやすさ」という点からランキングを作成しました。
流派によってなぜ大会での実績の残しやすさに差がでてしまうのかをさらに詳しく確認していきましょう。
大会での実績の残しやすさ
規模の大きな大会はJFK(全日本空手道連盟)やWKF(世界空手連盟)という組織が主体となって運営していることがほとんどです。
これらの団体は伝統派空手の各派が共同で組織する団体で、定期的に世界大会なども開催しています。
WKFが主催した大きな大会の例としては、東京オリンピックなどをあげることができます。
JFKやWKF主催の試合では、組手ではスポーツ組手のルールが採用されており。
いくら選手として実力があっても、普段から伝統派のルールで練習をしていない選手にとってはハンデのある内容と言えるでしょう。
団体ごとの組手のルールの違いに関しては下記の記事を参考にしてみてください。
特に型は流派の違いが肝心
組手でも大会での実績の残しやすさには大きな影響がありますが、型ではさらに大きな差がでる場合が多いです。
試合では演舞できる型が指定されているケースがほとんどで、流派によっては普段演舞しているものが含まれていない場合も。
ランキングでも触れたとおり、空手の大規模な大会においては7~8割が松濤館流の型を演舞しているというデータもあります。
このことからも大会で実績を残すためには、流派の選びも大きく影響することがお分かりいただけるのではないでしょうか。
目的にあった流派選びが重要
ここまで空手のランキングやその選定基準について解説してきました。
しかし、習う目的によって自分にあった流派は変わってきます。
最後に型と組手、それぞれの視点からどのように流派を選ぶのか、そのポイントについて解説していきます。
型を中心に考える場合
先述した通り、大会で実績を残す場合には伝統派空手がおすすめです。
しかし、沖縄空手の選手でも良い成績を納めている選手も少なくありません。
逆に極真会館などの道場では、型を中心に学べる道場はあまり多くないでしょう。
また、型を練習の中心にしているかどうかは、道場によっても異なりますので、まずは近くの道場を見学してみると良いでしょう。
組手を中心に考える場合
組手を中心に考える場合にはまず、フルコンタクトかスポーツ空手かの選択が必要です。
より実践的で格闘技要素の強い練習をしたい場合には、フルコンタクトが良いでしょう。
フルコンタクトはダメージがあるのでケガのリスクもありますが、格闘技などへ転向しやすいのも特徴的です。
また組手の場合には極真会館なども大規模な大会を開催しているので、大会でも比較的結果を残しやすいでしょう。
その一方で沖縄空手の道場では、あまり組手の稽古をしないこともあるので、こちらも道場にまずは足を運んで見ることをおすすめします。
まとめ
この記事では空手の流派をランキング形式で紹介してきました。
流派の順位は一概にどちらが上とは言い難いものですが、大会での実績などを踏まえてランキングづけしています。
このランキングをみてもわかる通り、どの流派を習うかはその後の空手人生に大きな影響を与えます。
そのためある程度希望の流派などが決まったら、実際に道場に行ってみて見学してみるのがおすすめです。
映像などでみるのとは異なる道場の雰囲気や、指導者の方針を聞いて道場を決めていただけると良い選択ができるでしょう。
まずはお近くの道場を下記のリンクから探してみてください。