武道に興味を持つ理由やきっかけはさまざま。
習い事は子供がするものと思っている方もいるかもしれませんが、武道は大人でも気軽に始められて、心も身体も鍛えられます。
そして何より、武道に精通している人ってかっこいい!
この記事では、小学生の頃から大人になったいままで極真空手を習っている筆者が、独断と偏見でかっこいい武道をランキング形式で紹介していきます。
筆者は両親が剣道の有段者、親戚には柔道家、わたし自身と妹は空手の有段者という武道一家に育ちました。
実際に空手を習っていた経験を人に話すと、「かっこいい!」と褒めてもらえることも多く、会話も膨らんでいきます。
それだけではなく、武道の経験者は、礼儀作法、背筋のピンと伸びた美しい姿勢、心の強さなど、さまざまな素敵な長所を身に着けている人が多くいる印象です。
これを読んだ人が、少しでも武道に興味を持って下さったらとても嬉しいなと思います。
かっこいい武道ランキング
武道一家で育った筆者が、独断でかっこいい武道ランキングを作ってみました!
第一位 剣道
袴を身に着け、竹刀を振る姿がかっこいい剣道。
これぞ日本の武道!といった印象を持っている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
その印象の通り、剣道の歴史は日本の文化ともかかわりが深く、剣道を習うことで武士道の心構えなども学ぶことができます。
「不動心」「礼に始まり礼に終わる」といった武道と言えば!な言葉の多くは剣道が発祥なものが多いです。
また、分厚い道着、重たい防具を付けて裸足で床で稽古するため、強い精神力が身に着きます。
始めはただ姿勢を保つことも苦しいでしょうが、剣道経験者はもれなく姿勢が良いのはこのためでしょう。
また、年齢や性別、体格に左右されることが比較的少ない武道であるようにも感じます。
わたしの両親は熟年の剣道家ですが、大学生の一番強い時期でも全く剣を触れることすらできなかった老人の師匠がいたと話してくれました。
歳をとっても心と身体の強さが身に着けられる、まさしくかっこいい武道だと思います。
第二位 合気道
合気道は、攻撃をしてきた相手の力を利用して敵を投げたり、抑え込んで制します。
自分から攻撃を仕掛けることがないため、争わない武道といったイメージも強いのではないでしょうか。
そのイメージの通り、合気道には試合もなく、大会でも演舞を競い合います。
殴り合い、打ち合い等がないため、見ていてスマートでかっこいい印象です。
また、道着の袴姿がとってもかっこいいですよね。
また合気道の稽古では、左右均等に反復練習をするため、身体全体のバランスが整いますし、自分と向き合う時間としても大変有効でしょう。
他の武道と比べると、運動神経を気にせずに気軽に始めることもできますし、女性や力が弱い人、体格に恵まれてない人でも、人と対等に戦える技が身に着きます。
合気道にはなんと二千以上の技があると言われており、それを日々の稽古でマスターしていくと考えるだけでもかっこいいですね。
第三位 空手
武器を使わず、身ひとつで相手を倒す技を身に着ける空手をかっこいいと感じる人も多いのではないでしょうか。
わたし自身も小学生のころから大人になった現在まで極真空手を習っています。
空手には寸止めの組手と周囲を魅了する型を行う伝統派空手と、実際に殴り合い蹴り合いをするフルコンタクト空手があります。
空手を習っていると、いざとなったら身近な人と喧嘩になっても勝てるという安心感からくる心の余裕ができ、そこがかっこよさに繋がるのではないかと思います。
また、空手家は殴られ蹴られた時の痛みを身を持って体感するので、実際に人を攻撃することはありません。
心が優しく強く鍛えられる印象です。
また、流派によって異なる部分もあるかと思いますが、わたしの習っている流派では、試合で勝利した時にガッツポーズをしたり、雄たけびを上げるなどの行為が反則となっていました。
そのあたりはスポーツと明確に差別化されているのを感じ、武道らしくてかっこいい印象です。
第四位 弓道
弓を構える凛とした立ち姿がかっこいい弓道。
弓道は直接相手に打撃を食われたり投げたりすることがないため、より自分との戦いを深めていくイメージが強い武道です。
他の武道と比べて腕力は必要ないですが、補助具なしで真っすぐに弓を引かなければならないため、高い集中力が必要になります。
武道の中でも、道を極めるといった雰囲気が強いでしょう。
的に当たるか外れるかの勝負なので、大会などではすぐに勝敗が決まりますが、表彰の際に体の使い方や礼儀作法についても褒められることがあるようです。
これは武道の中でも弓道ならではの特徴かと思います。
激しい動きも少ないため、何か武道を始めたいけど体力的に不安を感じている人や、年配の方、力の弱い方にも始めやすい、おすすめの武道です。
第五位 薙刀
薙刀は、一見剣道に似ているように見えますが、竹刀110cm強なのに対して薙刀は2m以上もの長さがあります。
長さがあるため、振り回すのが大変そうに見えるかもしれませんが、その長さを活かして遠心力によって攻撃をします。
そのため、力の弱い女性でも簡単に振るうことができます。
もともとは男性が使う武器でしたが、女性は刀を使うことが禁止されていたため、だんだんと女性の武器として扱われるようになったという歴史があるそうです。
映画「あさひなぐ」や大河ドラマ「八重の桜」などでも、女性が薙刀を振るう姿が話題になり、女性の武道というイメージも強いのではないでしょうか。
強くかっこよくなるために武道をやりたいけれど、女性比率が少なすぎる道場が不安だったり、力の強さに自信がない女性が始めるのにおすすめの武道です。
第六位 柔道
日本のお家芸の柔道。
「柔よく剛を制す」という柔道発祥の言葉があるように、技の巧みさや柔軟性、しなやかさにより、力のない者が力のあるものを制することのできる武道です。
投げ技、固め技、締め技、当身技などさまざまな技を使って畳の上で戦い、勝敗を競い合います。
また、柔道の創設者の嘉納治五郎師範の考えにより、力で相手をねじ伏せるというよりも、相手の力を利用したり精神が身体の動きを制御するという考えが根幹にあります。
礼儀作法に関してもクリーンで、柔道着の着方などもルールとして決まっており、反則を取られることもあります。
柔道はオリンピック競技にも採用されており、海外での人気も高いため、テレビなどで放送されていることも多いです。
競技についての知識が付いてくると鑑賞するのもより一層楽しくなります。
そういった意味でも大人になってから始めるのにおすすめの武道です。
第七位 少林寺拳法
少林寺拳法は、合気道と少し似ていますが、合気道が投げ技がメインなのに対し、少林寺拳法は突きや蹴りなどの打撃も行う武道です。
基本的には護身術のような意味合いを持つ武道で、相手から身を護ることを目的としています。
そのため空手などと違い、殴り合い蹴り合いで相手を打ち負かすといった戦い方ではなく、相手を制する戦い方をします。
人間の身体の構造の理解も深まるため、そういった面でも面白さがある武道と言えるでしょう。
少林寺拳法には大会などで戦い競い合うことがなく、稽古は基本的に自分の心を強くするために行いますが、演舞などで技をかけあう様子が本当にかっこいいです。
相手の攻撃を見てから自分の動きが決まるため、冷静な判断力も身に着くかと思います。
単なる打撃戦ではなく、格闘技の中でも相手の技を捌く戦い方を目指したい場合におすすめの武道です。
まとめ
武道にはさまざまな印象があると思いますが、わたしは長年武道を習っていて、本当に良かったなと思ってます。
肉体的な強さはもちろん、精神的な強さも身に着きます。
そして何より、武道を習った経験のある人は、武道に打ち込んでいる時はもちろん、そうでないときも含めて立ち振る舞いや礼儀作法、心構えなどが美しくかっこいい人が多いです。
今回はわたしの独断でかっこいい武道をランキング形式で紹介しましたが、どの武道にもそれぞれ良さがあるので、自分が続けられるものをするのが良いと思います。
何かを始めるのに、大人も子供も関係ありません。
わたしは武道に限らず、何かに挑戦したり努力しようと思うこと自体も、とってもかっこいいと思います!
まずはこの記事で気になった武道のご近所の道場を探してみませんか?