【自分に合う武道の選び方】2024年人気ランキングとおすすめを紹介

日本には正式に武道として承認されているものが9種類あるのをご存じでしょうか?

格闘技や武術ではなく、あくまでも武道というジャンルの話です。

日本の武道は、「柔道」「剣道」「弓道」「相撲」「空手道」「合気道」「少林寺拳法」「なぎなた」「銃剣道」となります。

今回、アマゾンやFujisanなどのネットショッピングにおける雑誌などの売れ筋から人気のある武道を独自にランキングしました。

このコラムでは、人気の武道について紹介し、自分に合う武道の選び方を解説します。

この記事を書いた人

額田善之

少林寺拳法弐段の有段者。
武道の疑問を解決する記事を書くので、ぜひ参考にしてください。
なお、武道だけでなく、旅行や納豆の記事も執筆中。
個人ブログ『納豆ジーン』はこちら

2024年8月の武道人気ランキング

日本の武道

セブンネットショッピング、アマゾン、honto、ヨドバシカメラ、Fujisanの2024年8月現在の武道の本や雑誌、DVDの売上ランキングを参考にしました。

以下は、私が武道の人気ランキングとして独自に集計してまとめた結果です。

  1. 柔道
  2. 合気道
  3. 空手道
  4. 相撲
  5. 弓道
  6. 剣道

それでは、ランキング上位の武道とその特徴を紹介しましょう。

なお、相撲はやるよりも観る武道であり競技人口が少ないため、ここでは割愛します。

柔道とその特徴

嘉納治五郎(かのうじごろう)氏は数々の柔術の流派で修行し、講道館柔道を創設しました。

これらの柔術を体系化することで発展させ、柔道を武道として確立したのです。

日本では、中学校の武道必修種目として柔道を選択する学校が過半数を占めるほどメジャーであり、スポーツとしても人気を博します。

オリンピックにおいて柔道は日本の国技とされ、競技性が高い武道です。

そのため、人気ランキング1位と考えて差し支えないでしょう。

合気道とその特徴

画像引用:楽心館(足立/練馬/新宿/中野/文京)東京23区支部

合気道は相手の攻撃を特有の動作でさばき、投げまたは抑える護身術。

競技性がないため試合もなく、交流会で技の習熟度を披露する場があるだけです。

相手の力を利用することで非力な女性や小柄な人でも屈強な相手の攻撃をかわし、倒すことができます。

女性だけでなく年配者にも人気の武道です。人気ランキングで上位に入るのも納得できます。女の子にはおすすめです。

空手道とその特徴

沖縄発祥の武道と言われており、様々な流派があります。

流派によって、寸止めやフルコンタクトなどルールが大きく異なるため、自分に合う流派を選ぶ必要があるでしょう。

競技性が高く、一対一で戦う「組手」もしくは技のキレを競う「型」の2種類の競技で点数を競います。

競技人口は多く、人気ランキングは恐らく1〜2位を争う武道でしょう。

弓道とその特徴

弓道は弓で矢を射り、的に当てる武道です。競技性が高く、どれだけ正確に的の中心を射られるかを競います。

完全に個人競技であり一人でも楽しめるため、老若男女問わず人気です。

自分の心と身体を鍛え上げる必要があり、精神統一を学ぶには最適な武道でしょう。

剣道とその特徴

画像引用:札幌剣心会

剣道は防具を身につけて、竹刀を用いて打突する武道です。

「剣術」を発展させることで「剣道」は武道の一つになりました。修練を通して心を研ぎ澄まし、相手の考えを読むことが求められます。

競技性が高く、全国に多くの愛好者がいる武道です。

自分に合う武道の選び方

武道では心と身体を鍛えることで、人格形成を目指します。格闘技は相手を倒すことだけを目的としており、人格は問われません。

これが武道と格闘技の大きく異なる点です。

人はそれぞれ性格が異なるため、勝ち負けにこだわる人もいれば勝負事が苦手な人もいます。

そのため、自分が苦手でない武道を選択した方が長く続けることができるでしょう。

逆に、苦手を克服するために習う武道を決めることもあるかもしれません。大切なことは、習う目的だといえるでしょう。

以下に、自分に合う武道の選び方を解説します。

習う目的が大切

「自分は何を達成したいのか?」「達成するにはどの武道を選ぶべきなのか?」を明確にしましょう。

漫然と、友達がやっているからという理由では、モチベーションが続かないかもしれません。

また、人気ランキングの上位だからという理由で選択するのも、おすすめできません。

なお、子どもに習わせる際には、性格も含めて目的を明確にしてから始めましょう。

習う目的としては、以下のようになるでしょう。

  • 勝ち負けで優劣をつけたい(勝負にこだわる人)
  • 勝負にはこだわらない(争いが苦手な人)
  • 心を鍛えたい(精神修養をしたい人)

それでは、それぞれについて選ぶべき武道を紹介します。

勝負にこだわる人向けの武道

勝ち負けをはっきりさせたい人におすすめの武道は、「剣道」「弓道」「空手道」でしょう。

特に、弓道は基本的に個人競技であり、心技体の修練の成果が結果に現れます。

空手道の「組手」は相手次第ということもあり、運の要素が大きいです。これは剣道も同じですね。

ただ、空手道の「型」は自分の技の出来栄えを競うため、弓道と同じく修練の成果で勝負できます。

争いが苦手な人向けの武道

争いが苦手な人におすすめの武道は、「弓道」「少林寺拳法」「合気道」です。

弓道は個人競技であるため、人と直接殴り合うようなことはありません。

また、少林寺拳法と合気道は護身術であり、自分の身を守ることを前提にした防御の武道です。

降りかかる火の粉を防ぐ、かわすだけなので争いが苦手でも楽しく修行ができます。

精神修養をしたい人向けの武道

心を鍛えたい人に向いている武道は、「弓道」「剣道」「少林寺拳法」です。

弓道と剣道は精神統一が最も重要な部分となるため、心を鍛えるには最適でしょう。

少林寺拳法は、自分だけでなく相手の幸せを考えて行動することが基本です。そのため、自己中心的な性格を叩き直さなければなりません。

少林寺拳法は慣れるまでは一番大変な武道かもしれませんが、慣れると自然に周りの人のことを気にした行動ができるようになります。

おすすめの武道

上記を踏まえて、私がおすすめしたい武道は「少林寺拳法」と「弓道」です。それぞれの武道で、どういう教えがあり、おすすめなのかを解説します。

少林寺拳法

少林寺拳法

少林寺拳法は「人づくりの行」であり、これが本質となります。

修行により「肉体」「精神」の両面を鍛えることで、「自分が頼れる自分になること」「自信・勇気・正義感を持った人間になること」を目指すのです。

弱いものを助け、自分だけでなく周りの幸せを願う武道は他にはありません。これが少林寺拳法を1番におすすめする理由です。

いじめや不正を許さない真っ当な人間を目指せる武道といえるでしょう。

また、勝ち負けを争わないため、誰でも抵抗なく始められる武道であることもおすすめの理由になります。

子どもには一番おすすめの武道です。私と兄弟、甥っ子は少林寺拳法を習って本当に良かったと思っています。

少林寺拳法について詳しく知りたい方は以下の関連コラムをご覧ください。

少林寺拳法とは?あなたの疑問に有段者の元拳士が分かりやすく解説します!

【少林寺拳法の発祥】誰が何のために立ち上げたのか?あゆみと展望も徹底解説!

弓道

弓道は「精神修養」に最適な武道であることを上記しました。自分の心を鎮め、動揺する心を抑えられなければ的の中心を射ることができないからです。

弓道の基本精神は、「礼節を重んじること」「相手を慈しむこと」です。この精神を守ることで、現代社会で必要となる教養を養うことができます。
修行によって、正しい姿勢と強い精神力を身につけることで、学校や社会でブレない自分で居られるのです。

弓道を通じて、いじめや不正を許さない人格者を目指すことが可能となります。

これが弓道をおすすめする理由です。

自分に合う武道を始めましょう

画像引用:金剛禅総本山少林寺 綾瀬深谷道院

このコラムでは、日本の武道における独自の人気ランキングを紹介しました。

日本の武道では、基本的に人格形成を目指しているため、どの武道を選んでも間違いはないでしょう。

ただ、自分に合うかどうかで修行に耐えられるかどうかが決まります。

スポーツと異なり武道は修行なので、自分の目的に合うものを選択し、長く続けることが大切です。

長く続けることで、人格形成や精神修養ができ、世の中をよい方向へ進めるリーダーになれるでしょう。

武道の修行を通じて、「いじめ」「ゴミのポイ捨て」「不正」を許さない社会になればよいですね。

武道・道場ナビでは近くの道場を探すことが可能です。ぜひ自分や子どもに合う武道を探してください。

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