全国で活躍している道場を紹介する「道場紀行」
今回、ご紹介するのは岐阜県岐阜市で活動する古武術道場の武伝塾です。
道場について
大谷先生。この度は取材にご協力いただきありがとうございます。
早速ですが武伝塾で習うことができる武道について教えてください。
こちらこそありがとうございます。
武伝塾で教えている武道は合気を独自に研究して、剣術をブレンドした創作武術です。
肩甲骨や膝などの身体の細かな部分を意識的に動かすことによって、相手を崩す技術などに重きを置いています。
稽古は下半身の強さ重視し、四股ふみや剣術の足さばきをベースとした鍛錬が中心となります。
創作武術を学べる道場は珍しいですね。
その他に武伝塾で習える武道の特徴はありますか?
これまでの自身の武道経験と研究によって分かったのですが、剣術的な鍛え方が合気に通じるものがあります。実際に合気の技術のベースには剣術があると考えています。
ですので、武伝塾では木刀の素振りなど剣術的な鍛え方を行います。
また、関節、合気、力抜きの3段階で技術体系を構成し、常に技を進化させるように心掛けています。
ありがとうございます。
続いて武伝塾の特徴について教えてください。
武伝塾では相手に思いっきり掴ませたり、打撃も全力ですることで、実際に技が使えるかを試すということをポリシーとしています。
実際にそうすることで稽古生の技術が向上すると考えています。
ですので、道場に初めて来る人で思いっきり掴んでもらい実際に技が成立するか試しています。
指導者について
技が実戦で使えるかということを重視されているのですね。
続いて、大谷先生が道場を開いたきっかけを教えてください。
元々自身の道場を持ちたいと思っていて、初めは体育館で子供を中心に教えていましたが、公共施設では限界を感じていたことと、日本古来の身体操作の文化を無くしたくないと思い、4年前に自宅兼の常設道場を作りました。
そこから大人の会員も増えだして現在の道場に至っています。
ありがとうございます。
続いて大谷さんが武道を始めたきっかけを教えてください。
元々探偵業をしていて、危険な目に合うことが多かったので、武道を習いたいと思っていました。
そして、31歳の時に身長が高くない私でもできる武道として合気道を始めました。
探偵業から道場運営とは中々珍しい経歴をお持ちですね。
続いて、道場で指導する際に大切にしていることを教えてください。
自分が絶対ではなくて生徒の声にも耳に傾けるようにしています。そして、稽古生一人ひとりに考えてほしいと思っています。
過去の道場では技術に疑問があった時に言えないなどの思いをしたので、そうならないように意識しています。
また、武道は辛いと続かないため、なるべくハードにさせないようにしています。
やはり楽しく続けてほしいという気持ちが強く、礼儀作法などはこちらが強制するのではなく、本人の気持ちからすることが大切と考えています。
その他、武伝塾では年に2回は懇親会を開くなどして稽古生同士の交流も増やして、和気あいあいとした楽しい雰囲気や人間関係を重視しています。
今後の展望
ご自身の経験が現在の道場に反映されているのですね。
今後の道場の展望についてお聞かせください。
今後は子供クラスや女性クラスを増やしていくために、技術体系を進化させたいと考えています。
昨今、話題になっている子供の体力不足なども懸念しているので、世界に誇れる日本の文化を通してそのような課題にも貢献したいです。
ありがとうございます。
最後にこの記事を読まれている方へ一言お願いします。
合気武術はやってみて初めて分かるものですから、動画や本では身に付かないと思います。
ぜひ、体験してみて合気武術の良さを実感してほしいです。
筋力などを頼りにしないので身に付けば一生使える技術になります。
改めましてこの度は取材にご協力いただきありがとうございました。
武伝塾は現在、岐阜県岐阜市で活動されています。
体験や見学はいつでも受け付けているとのことですので、少しでもご興味のある方は道場を訪れてみてください。
※お問い合わせの際は「武道道場ナビを見た」とお伝え頂くとスムーズです。
この記事を書いた人
- 武道・道場ナビの管理人
- 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
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- 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
- 自身も武道有段者として現在も道場で指導を行う
- 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる
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