女性の皆さん、我が身を守る自己防衛術があれば知りたいと思いませんか?
本記事では、自分の身は自分で守りたいと考える現代女性こそ、護身術を学ぶのに少林寺拳法がおすすめという理由をご紹介します。
少林寺拳法歴17年の元全日本チャンピオンが実際に学んで感じたことをわかりやすく書きましたので、少林寺拳法に興味はあるけど一歩が踏み出せないという女性におすすめの記事となります。
本記事はこんな人におすすめ
- 護身術として少林寺拳法を実際に習うべきかどうか知りたい
- 学んだ護身術が生活に生かせるのかどうか知りたい
- 護身術以外にも少林寺拳法を学ぶメリットが知りたい
とっさの事態にも使える護身術を学ぶことで、自分の身の安全を確保して豊かな毎日を送りましょう!
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少林寺拳法が護身術として女性におすすめの理由
少林寺拳法が護身術として女性におすすめの理由3選をご紹介します。
少林寺拳法とはそもそもどんな武道なのか知りたい方はぜひ、下記記事を参考にしてみてください。
>>参考「少林寺拳法とは?あなたの疑問に有段者の元拳士が分かりやすく解説します!」
強い力なしで通用する護身術を学べる
1つ目は、強い力なしで通用する護身術を学べることです。
力に自信のない女性でも自分より体格の良い相手でも大丈夫です。
強い力なしで護身術として通用する理由は、少林寺拳法が「理法の活用」を実践しているからです。
ここでは理法の1つ「てこの理」を例に説明します。
てこの理
小さな力を大きな力に変える
少林寺拳法では、抜手、逆技、投技などの技法に応用しています。
少林寺拳法読本より引用
少林寺拳法で一番初めに習う技が、「てこの理」を応用した「小手抜(こてぬき)」という技です。
実践編でも説明しますが、相手に急に腕を掴まれた際にそれを取り払う技となります。
すぐに実践できる技が学べる
2つ目は、すぐに実践できる技が学べることです。
少林寺拳法では、当身の5要素を基本に技を習得していきます。
当身の5要素は以下5つに分類され、護身術を使う上でのコツが凝縮されています。
当身の5要素
急所の位置:正確に当てる
当身の間合い;適切な間合い
当身の角度;有効な角度
当身の速度:できるだけ早く
当身の虚実;実をもって虚に当てる
少林寺拳法読本より引用
教えが統一されているのでいつどこで学んでもいい
3つ目は、教えが統一されているのでいつどこで学んでもいいということです。
全国各地はもちろん、世界でも少林寺拳法を学ぶことが可能です。
流派や時代の流行り廃りもないので、教えが違って混乱する心配もないでしょう。
また、少林寺拳法は教本を基に教えが決まっているので、10年後に学び直したとしても内容が変わることも決してありません。
女性はライフイベント等で自分の時間が上手く取れないという時期もありますよね。
少し子育てが落ち着いたので再開したい、子どもと一緒に護身術を学びたいというときにも、以前の階級や帯の色からスタートできるので長期的に続ける習い事としても少林寺拳法はおすすめです。
【練習編】練習方法と護身術を学ぶ上での注意点
具体的な練習方法と護身術を学ぶ上での注意点をお伝えします。
少林寺拳法を始めたいけど、普段はどんな練習をしているのか気になる方は参考にしてみてください。
練習は全部で4段階
画像引用:金剛禅総本山少林寺 相模林間道院
練習方法は大きく分けて4つです。
練習時間はおおよそどの道場も1時間〜2時間程度です。
その時間の中で、4つのカテゴリに分けて練習をするイメージです。
練習の大枠は以下4つ
- 基本
- 基本的な身体の動かし方を学びます
- 法形
- 少林寺拳法で学ぶ技法を身につけるための型となります
- 演武
- 習得した基本の法形を相手と対し、実際に技を掛け合いながら実践できるよう修練していきます
- 乱取り
- 上級編です
- 基本法形だけでなく、相手との間合いや動き方からどういった技をするか臨機応変に判断する力を養います
護身術を学ぶ上での注意点
相手を負かしたり痛めつけることを目的にしないように注意しましょう。
あくまで、護身術とは相手を制するものではなく自分自身を守るための術です。
護身術とは
他人から危害を加えられた際に自分の身を守るためのわざ。積極的に相手に攻めかかるのではなく、相手が攻撃しにくい距離を保つ、つかまれた腕を振り払う、道具による攻撃を制するなど、受け身のわざが中心となる。
デジタル大辞泉(小学館)より引用
【実践例】女性が遭遇する場面、こんなときどうする?
少林寺拳法で学んだ護身術が、日常生活でどのように生かされるのかをご紹介します。
腕を掴まれたとき編
引っ張られているのか押されているのか、相手の力を利用してすぐにその腕を取り払うように対処します。
代表的な技が、先程ご紹介した「小手抜(こてぬき)」となります。
袖や襟を掴まれたとき
こちらも腕を掴まれたときと同様、相手の力を利用して、なにかされる前に相手の体制を崩す必要があります。
掴まれた袖ごと相手の腕をひねり、下に押さえつけるなどといった技があります。
後ろから覆いかぶさられたとき編
背後から抱きついてきた時は、相手に自分の腕を固定されないように自分の両脇を開いてしゃがみ込む姿勢をとりましょう。
相手の隙間に入り込み、そのまま相手を背負投するイメージとなります。
上級編となる技ですが、女性でも少林寺拳法を修練する中で習得可能な技となります。
いちばん大切なことは逃げること
どんなに護身術を身に着けたとしても、いちばん大切なことはその場から逃げることです。
逃げる隙を与えるために、相手の一瞬の油断を狙うという意味で護身術は有効です。
護身術が上手く使えない場合でも、練習で学んだ気合の出し方や気迫が活かせますので安心してください。
少林寺拳法を学んでいるということが自信となり、自分のお守りとなります。
筆者が実際に体験したこと
実は、実際に危険な目に合いそうになった瞬間がありました。
筆者は当時8歳の小学2年生でした。
周りの友達と遊んでいる中で、急に逆上した大人の男性が私達に向かって拳を振り上げてきました。
拳を振り上げられた瞬間、本当に無意識のうちに体が反応し、その拳に向かって受け手をし、拳を振り払って私達は逃げることが出来たのでした。
大人の方もびっくりして目をまんまるにしていましたが、とっさに行動した私自身が一番びっくりしました。
少林寺拳法での護身術が役立つと感じた瞬間でした。
護身術以外にもある!女性が少林寺拳法を学ぶメリット
少林寺拳法歴17年の筆者が実際に感じる、護身術以外の女性が少林寺拳法を学ぶメリットをご紹介します。
姿勢が良くなる
少林寺拳法を学ぶメリット1つ目は、姿勢が良くなるということです。
少林寺拳法は突き蹴りだけでなく、しゃがんだり、回ったりと全身動作があります。
基本動作をするためには自分の軸を意識した構えをする必要があるので、必然的に背筋が伸びて姿勢が良くなります。
ちなみに、技の正確さや美しさを競う大会で常に上位に君臨する選手は、共通して軸がしっかりしていると感じます。
軸がしっかりして姿勢が良くなると、立ち居振る舞いも大変美しく見えますので、女性にとっては一石二鳥で嬉しいですね!
裸足の活動で若返りを促進
少林寺拳法を学ぶメリット2つ目は、裸足の活動で若返りが促進されることです。
少林寺拳法は夏場冬場を問わず、裸足で修練に励む武道です。
裸足で修練に励むことで第二の心臓とも呼ばれる足の裏が刺激され、身体中の血液の巡りも活発化するでしょう。
実際に健康長寿の観点でも裸足による活動は若返りの効果があることが記載されています。
足の裏から入力される刺激により脳でマップが構築され、脳が活性化される
健康長寿ネットより引用
全国に少林寺拳法仲間ができる
少林寺拳法を学ぶメリット3つ目は、全国に少林寺拳法仲間ができることです。
少林寺拳法は全国各地を回り、毎年全国大会が開催されています。
経験者だけの大会と思うかもしれませんが、階級別になっているため初心者でも十分出場のチャンスがある大会です。
年代や性別を超えた仲間が一同に揃う全国大会となりますので、少林寺拳法を通して切磋琢磨できる仲間に出会える機会となります。
筆者も、小学生の頃に初めて出場したのをきっかけに、大会の緊張感を感じながら仲間とワイワイする雰囲気が大好きで少林寺拳法にのめり込むこととなりました。
まとめ
以上、女性におすすめの護身術は少林寺拳法の理由を解説しました。
このブログのまとめ
- 少林寺拳法が女性におすすめの護身術である理由3選
- 力がなくてもいい
- すぐに実践可能
- いつどこでも学べる
- 護身術は自分自身を守るための術である
- 護身術以外にも女性が
- 姿勢が良くなる
- 若返りを促進
- 全国に仲間ができる
少しでも少林寺拳法に興味をお持ちいただけたら、お近くの道場を探してぜひ見学してみてください。
次回も少林寺拳法の魅力を発信できればと思います。ありがとうございました!